公的資金(補助・融資)
財務分析で重要なものは?
2024.08.13

こんにちは。

コンサルタントの上草です。

 

財務分析、したことはありますか?

何だか難しい専門用語を並べられても、、という社長は多いのではないでしょうか。

確かに、売上債権回転期間などとコンサルに言われても意味不明ですよね。

 

今日は、中小企業経営においてとても重要な点をお話します。

 

財務分析には、収益性、安全性、生産性、成長性などの項目がありますが、

まずは安全性に着目するとよいと思います。

 

安全性の指標として

・現預金

・流動比率

・当座比率

を挙げます。現預金は分析指標と言えるか分かりませんが、極めて重要なのであえて書きました。

 

流動比率とは、貸借対照表の流動資産/流動負債*100で計算します。

例えば、

■流動資産600(現預金300、売掛金200、棚卸資産100)

 

■流動負債300(買掛金100、支払手形100、短期借入金返済100)

とすると、流動比率は200%となり、一般に安全性が高いと言えます。

 

当座比率とは、流動資産のうち棚卸資産等を除いた、より現金化しやすい資産と流動負債を比べるものです。

当座資産/流動負債*100で表されます。

例えば、

■当座資産500(現預金300、売掛金200)

 

■流動負債300(買掛金100、支払手形100、短期借入金返済100)

とすると、当座比率は166%となり、一般的に安全とされる100%を上回っています。

 

 

計算が入ると少し難しく感じるかもしれませんが、貸借対照表の数字をいくつか比べるだけですので、そこまで難しくありません。

大事なのは、定期的に計算してみることです。

1回だけ実施して一喜一憂しても意味がありません。

それよりも、この指標を改善するためにどうすればよいかを、考えることに意味があります。

 

具体的には、現預金、売掛金が多くなればいいのですから、

例えば、

・前金を頂く

・工事完成後の支払い期限を60日から30日にしてみる、契約段階でそのように説明する。

・手形取引を縮小する

・値上げの工夫をする(取引先への相談、セット売り、新たな価値の提供ほか)

など、販売価格の見直しや、売上の早期回収を念頭に見直します。

 

 

ROEなどの指標を耳にしたことがあるかもしれませんが、まずは、手元の現預金に注目してみましょう。

 

 

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