こんにちは。
コンサルタントの上草です。
突然ですが、経営者の皆様、毎月の返済額はいくらか分かりますか?
当然分かるに決まっているでしょ!という方もいるかと思いますが、中には、
え、自信がないな、、という方もいると思います。
経営改善やリスケジュールが必要な経営者の方と面談するのですが、
意外と、毎月いくら返しているか分からない、この銀行はいくらで、公庫はいくらだっけな、、
という方が結構いるのです。
これは同時に、
「資金繰り表を作成していない」
という裏返しであり、
「売上を返済に充てるので精いっぱい」
というケースが大半です。
経営者の皆様、資金繰り表を作成してみましょう。
日本政策金融公庫 資金繰り表の様式 18番目
https://www.jfc.go.jp/n/service/dl_kokumin.html
難しく考えないでください。
現金が会社に入金されたら足す、現金が出て行ったら引く。
それだけです。
この表の「財務収支」という欄に、返済額を入力します。
返済額は、銀行や公庫からもらった返済予定表に全て書かれていますよね。それを転記すればよいです。
一度転記すれば、毎月の返済額をいちいち暗記しなくても、見れば分かる状態になります。
経常収支(売上、支払い等)を記入すれば、会社の現預金とほぼ一致する資金繰り表ができるでしょう。
そこまで行けば、会社の資金がいつまで持つのか、いつショートするのか一目瞭然となります。
さらに。
資金繰り表は、事業計画書に紐づけるとさらにいいです。
概ね1~3年の事業計画を作成します。
損益計画と言って、売上、原価、経費、利益、法人税等の計画です。
売上には、現金回収と掛回収があります。経費支払いも同様です。
すると、毎月の現金の増減の予測を立てることができます。これが予測資金繰り表です。
予測が出来上がると、実績値を更新していくことが可能となります。
計画と実績にどれくらい乖離があるのか?半年、1年など区切りの良いタイミングで検証します。
ここで、「乖離が大きいな、計画なんて意味が無かった」
と思ったら、戦略的な経営はおしまいです。できません。
「乖離の原因は何だったのか」と、考えます。
これを繰り返します。すると予測の精度が上がります。一番最初に外した予測が
いかに未熟だったか分かります。経営センスが上がっています。
話を戻します。毎月の返済額を確認してみましょう。