公的資金(補助・融資)
毎月の返済額、分かりますか?
2024.08.13

こんにちは。

コンサルタントの上草です。

 

突然ですが、経営者の皆様、毎月の返済額はいくらか分かりますか?

当然分かるに決まっているでしょ!という方もいるかと思いますが、中には、

え、自信がないな、、という方もいると思います。

 

経営改善やリスケジュールが必要な経営者の方と面談するのですが、

意外と、毎月いくら返しているか分からない、この銀行はいくらで、公庫はいくらだっけな、、

という方が結構いるのです。

 

これは同時に、

「資金繰り表を作成していない」

という裏返しであり、

「売上を返済に充てるので精いっぱい」

というケースが大半です。

 

経営者の皆様、資金繰り表を作成してみましょう。

 

日本政策金融公庫 資金繰り表の様式 18番目

https://www.jfc.go.jp/n/service/dl_kokumin.html

 

難しく考えないでください。

現金が会社に入金されたら足す、現金が出て行ったら引く。

それだけです。

 

この表の「財務収支」という欄に、返済額を入力します。

 

返済額は、銀行や公庫からもらった返済予定表に全て書かれていますよね。それを転記すればよいです。

 

一度転記すれば、毎月の返済額をいちいち暗記しなくても、見れば分かる状態になります。

経常収支(売上、支払い等)を記入すれば、会社の現預金とほぼ一致する資金繰り表ができるでしょう。

そこまで行けば、会社の資金がいつまで持つのか、いつショートするのか一目瞭然となります。

 

さらに。

資金繰り表は、事業計画書に紐づけるとさらにいいです。

概ね1~3年の事業計画を作成します。

損益計画と言って、売上、原価、経費、利益、法人税等の計画です。

売上には、現金回収と掛回収があります。経費支払いも同様です。

すると、毎月の現金の増減の予測を立てることができます。これが予測資金繰り表です。

 

予測が出来上がると、実績値を更新していくことが可能となります。

 

計画と実績にどれくらい乖離があるのか?半年、1年など区切りの良いタイミングで検証します。

 

ここで、「乖離が大きいな、計画なんて意味が無かった」

と思ったら、戦略的な経営はおしまいです。できません。

 

「乖離の原因は何だったのか」と、考えます。

 

これを繰り返します。すると予測の精度が上がります。一番最初に外した予測が

いかに未熟だったか分かります。経営センスが上がっています。

 

話を戻します。毎月の返済額を確認してみましょう。

 

 

 

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