ものづくり補助金「デジタル枠」の要件とされているDX推進指標を活用した自己診断の提出につき、注意点があります。
それは、
「DX推進指標」自己診断フォーマットver2.3(示されたR4.6時点で最新のもの)
のうち、終盤にある、
「ITシステム構築の取組状況(定量指数)※任意」
です。
自己診断様式には、「※任意」とあり、空欄にしても自己宣言として提出可能です。
ところが、ものづくり補助金が加点要件として求めているのは、もう1段階上です。
デジタル枠の申請につき、加点のために、DXに資する取組の状況として様式3(下記)を提出しますが、ここには、「ITシステム構築の取組状況(定量指数)※任意」のうち、人材に関する3行について全て記入することとなっています。
具体的には、
①DX人材(事業)の数について、現在と3年後の数値、算出方法、アクション
②DX人材(技術)の数について、現在と3年後の数値、算出方法、アクション
③DX人材育成の研修予算について、現在と3年後の数値、算出方法、アクション
を記載する必要があります。
忘れずにこの欄を埋めていないと、いざ電子申請となった時に要件を満たしていない事が分かり修正を余儀なくされることになります。
なお、自己診断を提出をすると、すぐに専用のサイトでは「提出」とステータスが表示されます。日数はかかりません。
また、この自己診断の宣言をするには、gビスIDが必要です。
つまり、ものづくり補助金のデジタル枠の「様式3」による加点を利用するには、gビスID取得→自己診断の提出の順になりますので、ものづくり補助金(通常枠)の申請よりも、やや余裕をもったスケジューリングをお勧めします。
(様式3)
DX推進指標 自己診断結果 分析レポート(2019年版):IPA 独立行政法人 情報処理推進機構